人材の定着率を高く、離職の少ない職場
こんにちは。大分の轟社会保険労務士事務所 代表 轟憲人です。
今回は離職について、私的な考えですがお話したいと思います。
「一度就職したら、定年まで勤める」
素晴らしいこととは思いますが、昨今、定年まで同じ会社にいるという人も少なくなってきているのではないでしょうか。
今の子はすぐ辞める、長続きしない、そう言われることも多いです。時代の流れもあるかもしれません。
「飲みニュケーション(コミュニケーションの一環で定時後に飲みに行く)」など、その言葉自体知らないし、飲みに行く事もコロナ禍で更に受け入れられなくなっています。
その一方で、離職率が少ない会社もあります。
その違いは何でしょうか。
あくまで一個人の意見ですが
・パワハラ(パワーハラスメント)を徹底的に防止する
昭和生まれの人は、体罰が当たり前の環境で育ってきた方もたくさんいると思います。
全国大会常連の運動部など、バットや竹刀で叩かれ痣だらけ(男女問わず)、罵声も飛んでいました。
当時はこれが当たり前?の時代でした。
そして、強くなりたければ、勝ち進みたければこれも指導の一環と許されていました。
しかし、令和の今、これは通用しません。
乱暴な言葉で命令する。
乱暴な言葉で失敗を罵る。
少なくなってきているものの、蹴とばす、殴る、などもあるようです。
ぜひ、従業員教育を徹底して、パワハラを防止してください。
ヘルメット越しならよいというわけでもありません。
ありとあらゆるパワハラを徹底的に防止すること。
そして
・従業員満足度を徹底的に追求する
あなたの会社は、離職率は高いでしょうか?
もし、離職率が高い場合、従業員満足度の向上に今すぐ取り組むべきだと思います。
従業員満足度を上げる方法はいくつもありますが、結局日本人も外国人も同じで、あなたの会社で働くことに満足度が低ければ、やがて転職を考えることになります。
そして、これは時代かと思いますが海外で働くことも増え、海外の働き方を取り入れやすくなっていています。
取り入れるのは企業だけではありません。
働く側も、取り入れるのです。
日本人は転職を繰り返すことに罪悪感を感じますが、外国人は転職してキャリアアップするのが当然だと考える人も多いです。なぜ、今の職場に満足していないのに転職しないの?と、満足度が低い場合、外国人は躊躇なく転職に走ります。
ポイントは、やりたい仕事とやりたくない仕事を本人にヒヤリングすることだと思います。
やりたくない仕事がある場合、その理由は何か。
コミュニケーション不足なのか、そもそも会社側が約束違反をしているのか。
やりたい仕事が与えられていないのはなぜか。
できる限り本人の意向を汲んで、満足度の高い状態で気持ち良く仕事をしてもらうことが大切だと思います。
もちろん、全てにおいて従業員の意見を取り入れれば良いというわけではありません。
月20万円の給与を月50万円にして欲しいなど、極端な希望をすべて受け入れて行くのは会社として成り立たなくなってしまいます。
ただ、なぜそう思うのかをヒヤリングしていくことは大切かと思います。
喫煙所や休憩所、飲み会などで雑談の中話を聞くという機会に恵まれない時代ですが、少しでも話をする機会を設けていただけると良いのかなと思います。